いらっしゃいませ!地域おこしライターえさゆうです♪
日本平成村のじん(村人)を紹介するこのコーナー。今回は、日本平成村(岐阜県関市武儀地域)でパッションフルーツ栽培に取り組む古池裕美さんを取材しました!
※ちなみに「じん」とは、日本平成村の方言で「ひと」のことを指しています。
それでは、いろいろ聞いてみましょ~♪♪
パッションフルーツといえば、亜熱帯地域を原産とするトケイソウ科の果物。甘酸っぱい風味がなんとも美味しい「南国のフルーツ」です。
パッションフルーツは、原産地である南米では古くから自生していましたが、世界に広まったのは17世紀以降とのこと。
日本では明治時代から導入されたそうで、おもな産地は沖縄県や鹿児島県の奄美諸島といった亜熱帯地域です。
・・・おもな産地は、亜熱帯地域。
ここで、ひとつの疑問がわいてきませんか?
なぜ、亜熱帯地域の果物を日本平成村(岐阜県関市の武儀地域)でつくっているのか?
岐阜県関市って、亜熱帯というよりむしろ寒い地域ではないだろうか?
亜熱帯の果物がちゃんと育つのであろうか?
いろいろ気になったので、古池さんに聞いてみました!
※関むぎパッションフルーツ組合ホームページから抜粋しています。
平成18年度、平成カード会(会長:古池裕美)が発行してきた地域通貨「エコピー」の利用を活性化する学習会で、講師から通貨発行の経費を得る目的で、商店の壁面緑化と緑化植物としてパッションフルーツの導入を提案された。
平成19年度、平成カード会が壁面緑化の普及に乗り出し、地元の関市武儀地域を中心に計 54 事業所がパッションフルーツでの壁面緑化を導入。
地域ぐるみで真夏の省エネに取り組むきっかけを作った。小・中学校、関市役所に緑のカーテンをプレゼントした。
壁面緑化に参加した一部商店主から、「花が咲くし、果実が楽しめる。農業として本格的に栽培することができないか…」という声が出て、栽培に向けた動きが具体化していく。
平成20年度、古池裕美氏・三輪幸生(未来ファームサービス代表)氏が、遊休農地を借りてパッションフルーツの露地栽培を実施。
※露地栽培とは、作物を屋外の畑で栽培すること。
温度がある夏だけに限った年一作型露地栽培の栽培技術を確立。地元の道の駅平成で果実を試験販売。
専業農家である三輪幸生氏の施肥設計により、積雪寒冷地帯における露地栽培でありながら、世界有数の糖度・品質を実現。
パッションフルーツの葉を白川茶の製法で乾燥、遠赤焙煎した「パッションフルーツ茶」を試作、試験販売。
※パッションフルーツ茶の購入は、関むぎパッションフルーツ組合までお問い合わせください。
ハウスなど施設や化石燃料、農薬を使わずに亜熱帯果実の露地栽培に成功。地球環境に優しい栽培方法が評価され各種媒体に 10 数回露出。パッションフルーツ栽培・お茶新商品開発で、経営革新岐阜県知事認定。
2019年現在の関むぎパッションフルーツ組合の栽培面積は、3ha(25mプールおよそ108個分)で、露地栽培では本州最大規模の栽培面積をほこります。
そうなんです!関むぎパッションフルーツ組合が採用する栽培方法は「露地栽培」。
多くのパッション農家がハウス栽培を採用する中で、あえて露地栽培に取り組む理由とは!?
古池さんが露地栽培にこだわる理由はズバリ「味」にあります。やはり作物というものは、豊かな自然の中で、お日さまの恵みをたっぷり受けて育ったものが美味しい。
ハウス栽培では収量が安定するというメリットがありますが、露地で育ったパッションは味も香りも格別に仕上がります。
これは、「露地の味」を体験していただくとわかりやすいと思いますので、ぜひぜひ関むぎパッションフルーツ組合の果実を召し上がってみてください!
2019年の果実の収穫は、8月中旬以降を予定しています!
ちなみに、築140年を超える古民家コワーキングカフェ「そばのカフェおくど」では、古池さんのパッションフルーツ果汁を使った「パッションフルーツサイダー」を飲むことも出来ますよ!
こちらも超絶おすすめなので、ぜひぜひ飲んでみてください!
日本平成村でパッションフルーツ栽培に取り組む「じん」
取材協力:関むぎパッションフルーツ組合 古池 裕美さん
ライター:地域おこしライターえさゆう