令(うるわ)しく平和に生きるために
道の駅平成裏山の森(しあわせの気の森)に石碑「令和の道標」が2021年5月1日に初披露されました。
しあわせの気の森は、元号のまち「日本平成村」を代表するパワースポットであり、平成から令和への時代の流れを感じられる貴重な場所です。
構想期間1年を経て2021年に完成
石碑「令和の道標」は、地元NPO団体を中心に構成される「元号しあわせの架け橋の会」が制作したものです。
石碑には、元号「令和」の考案者と目される中西進さんが監修した和歌や新型コロナウイルスの終息を願う文字などが刻まれています。
石碑に刻まれている文章は、中西進さんの著書「令しく平和に生きるために」から抜粋したものです。
石碑に刻まれている文字
(石碑右側)
令和の道標
ー令(うるわ)しく平和に生きるためにー
戦争のなき平成を受け継ぎて我等平和の世界築かむ
和(わ)の心支えし基は人びとのともに凡夫の心の自覚
阿育(アショカ)王一大国家つくりしは篤く三宝敬う心
日の本の伝統受けし詩の心今になお国の力を強む
ま厳(きび)しき冬の寒さを耐えぬきて梅鏡前の粉を披(ひら)きたり
令和三年三月吉日
元号のしあわせの架橋の会 謹詠
国文学者 中西 進 監修
石碑に刻まれている文字
(石碑左側)
令和が、平成の上に築かれていくべきことは、言を俟たないだろう。
昭和と名乗りながら戦争の大惨劇に終わってしまった和を、平成の後の基盤として、「令」たる平和を築くことが令和の理想となるだろう。
二〇一八年暮れ、天皇陛下(当時)はご誕生日の記者会見で平成の御治世を振り返り、平成の時代が戦争のなかった時代として終ろうとしていると発言された。
国民の大多数は、この言葉に驚倒したのではないか。
あのおびただしい戦地への行幸は「非戦の平成」を自ら守り抜こうとする、悲痛ともいえる覚悟のうえでの行幸だったことが、明らかにされたのだから。
日本の天皇は『古今和歌集』をはじめとする勅撰集を数多く作り、天皇や皇族は今日に至るまで詩心を重んじてきた。朝廷もまた詩心を重視し、日本は「歌人政治」に努めてきたのである。
令和三年三月吉日
元号しあわせの架け橋の会 謹書
国文学者 中西 進 監修
先に、元号しあわせの架け橋を渡る
石碑「令和の道標」のすぐ横には、平成から令和への架け橋「元号しあわせの架け橋」があります。
元号しあわせの架け橋は、元号が平成から令和へ改められる際に「元号のまち日本平成村」として平成時代から受けた感謝を、次の時代にバトンタッチしていきたいという想いを込められて2019年4月30日に架けられました。
この池は天の気と地の気が融合しあう場所とのことで、不動明王のご霊魂がこの地にある池を守護しています。
しあわせの気の森に入ってきた際には、先ずは平成から令和への架け橋「元号しあわせの架け橋」を渡っていただき、その後、石碑「令和の道標」をご覧ください。
2020年、登り道が整備されました
しあわせの気の森は、2020年に登り道が整備されて登りやすくなりました。
以前は、急な坂道(距離は60m程度)であったため登るには一苦労でしたが、近年来訪客が急増していることもあり、登り道が整備されました。
登り道には、手すりも設置されていますので、お年寄りや小さなお子さまでも安心して登ることができます。
時代の流れを感じながら感性を磨く
この石碑を制作された元号しあわせの架け橋の会会長の山村誠示さんは、「時代の流れを感じながら、多くの人にこの石碑をご覧いただき、ぜひ感性を磨いてほしい」「特に子どもたちに見てもらいたい」と想いを込めました。
石碑「令和の道標」(道の駅平成裏山のしあわせの気の森内)
住 所:岐阜県関市下之保2545(道の駅平成裏山の森)
アクセス:道の駅平成から徒歩約2分