岐阜県最古の寺へと続く古道
往時、草創の頃から、美濃・郡上・武芸川方面からの日龍峯寺(高澤観音)参詣者は、尾根伝いに本堂まで約2キロの山道(高澤古道)を歩きました。
高澤古道には、一町(約109メートル)ごとに石仏が建てられており、今もなお参詣道を行き交う人たちの安全を見守っています。
石仏ならぶ高澤古道
この石仏は、※文化年間(1805年~1817年)から安政年間(1856年~1859年)にかけて、美濃氏口野々に住まわれた庄屋さんが若くして他界した娘さんの死をたいそう悲しまれ、その供養のために西国三十三霊場を巡礼し建立されたものです。
※石仏に刻まれた年号から、文化年間から安政の時代にかけ奉られたことがわかります。
石仏の右上には、番号が刻まれています。一番から十三番までは、美濃市口野々地区から見坂峠に続く山中の道々に建てられています。
十四番以降の石仏は、見坂峠から高澤古道の山道に。最後の三十三番の石仏は、日龍峯寺(高澤観音)本堂裏手にある御手洗の岩場まで続きます。
見坂峠にある高澤古道への入り口
美濃市と関市の市境にある見坂峠(みさかとうげ)から、日龍峯寺(高澤観音)へと続く古道に入ることができます。
高澤古道から日龍峯寺(高澤観音)本堂まで、一時間ほど歩きます。山道は、踏み固められており、おおむね歩きやすくなっています。
※日龍峯寺(高澤観音)には駐車場がありますが、高澤古道入り口には駐車場がありませんので、ご注意ください。
高澤古道から見る絶景
見坂峠から高澤古道へ入り、およそ30分歩くと見晴台へたどり着きます。
恵那山、犬山、金華山などを展望することができます。天気の良い日は、四日市市や桑名市が見えることもあります。
見晴台には、ベンチが設置されていますので、休憩場所にとても便利です。ここでお弁当を食べても気持ち良いですよ。
高澤古道
住 所:見坂峠に入り口あり(関市と美濃市の市境)
アクセス:道の駅平成から美濃川辺線方面へ車で約15分
※高澤古道の入り口には、見坂峠から美濃市側へ100mほどお進みください。