手軽に森林浴を楽しもう!
道の駅平成裏山の森に「しあわせの気の森」があります。
しあわせの気の森は、2022年3月に登山道が整備されたことにより、登山用の装備を持たずとも、スニーカーで手軽に森林浴を楽しめるようになりました。
しあわせの気の森の登山道は、地元の保育園児たちも登れるやさしい道。頂上まで約10分です。
地元の伝説をまとめた書籍「武儀の語り草-昭和・平成編-(伝説ロマンウォークの会発行)」には、しあわせの気の森のおはなしが掲載されています。
この記事の末尾に掲載していますので、よろしければご覧くださいませ。
頂上から道の駅平成の建物や津保川が望めます!
しあわせの気の森頂上(展望台)からは、道の駅平成の建物や津保川を望むことができます。
しあわせの気の森登山道には、所々に案内看板が立てられています。頂上まで基本的に一本道なので、迷いにくいかと思います。
建て替えられたツリーハウスでゆっくりと
しあわせの気の森の入り口からおよそ5分でツリーハウスに到着。
2022年3月に建て替えられたツリーハウスは、真ん中を立派なスギが通ったユニークな造形になっています。
ツリーハウスのすぐ側には、これまたリニューアルされた机とベンチが設置されています。
天気の良い日は、ここでお弁当も良いかもですね!何よりツリーハウスが秘密基地みたいなので、お子様連れにもおすすめです。
帰りに「元号しあわせの架け橋」と「令和の道標」もお忘れなく!
おそらく、帰り道でなくともその存在に気づくかと思いますが、しあわせの気の森内には「元号しあわせの架け橋」があります。
元号しあわせの架け橋は、元号が「平成」から「令和」に改められたときに「笑顔で次の元号にバトンタッチしたい」という想いを込めて架けられた橋です。
ぜひ「平成」から入って「令和」の方へ渡ってみてくださいね♪
こちらは、元号「令和」の考案者と目される中西進先生が監修された「令和の道標」です。
そして、こちらは中西進先生の揮毫(きごう)歌碑です。揮毫とは「その人が確かに直筆で書いた」という意味になります。
「令和の道標」と「中西進先生の揮毫歌碑」は、元号しあわせの架け橋に隣接するカタチで建てられていますので、併せてご覧くださいませ。
書籍「武儀の語り草-昭和・平成編-」より抜粋
『しあわせの気の森』と白ヘビ
杉や檜(ひのき)の香る山。その昔、渇水続きにみまわれた。
不作に喘(あえ)ぐ農民たちは、山頂の小さな神の祠(ほこら)に祈り続けているとき、不思議にも水の流れを見つけた。
水路を開き田畑を起こし人々は元気づいた。
時が経(た)ち宇宙の「気」と、森の「木」が重なり合って、『しあわせの気の森』と命名された。
「気」が「地中」に溶け入ったのか?
白へびさまが目をさました。
神の祠からお招きした不動明王さま。
その周りへ白ヘビが次から次へと顔を出した。
「白ヘビ写せば五万円」
人々が我も我もと集まった。
「あっ、今の白ヘビやなかった?」
「えっ どこどこ?」
「やっぱり。この森に白ヘビがでるんや」
三人の中学生がこんな会話をしながら通り過ぎたのが始まりだった。
祠を移す場所調べのため神主(かんぬし)さんが岩間を突つき歩いた時も二匹も三匹も出て来たそうだ。
朝早う、散歩するじい様の前を長い白ヘビがニョロリニョロリと通り過ぎた。
「おうおう、お前も一緒に散歩かな」
またある時は、若夫婦が拝殿(はいでん)横の草むらに、今脱皮(だっぴ)したばかりと思われる淡い肌色の白ヘビがうごめくのを見かけた。などなど、白ヘビの話題は後を絶たない。
古来より蛇は、脱皮をくり返すことから不老不死の聖なる生き物と言われる。田んぼや畑の害虫を食べたり、沢山の卵を産むことから、豊穣(ほうじょう)や子孫(しそん)繁栄(はんえい)の象徴(しょうちょう)として崇拝(すうはい)されて来た。
中でも、白ヘビは、国を守ったり多くの福を招くとか言われている。
また、長い間、餌を食べなくても生きて行ける生命力があるとも言われて崇(あが)められて来た。
目はルビーのように赤く、体は白(はく)磁器(じき)のように白く、その姿はとても神秘的(しんぴてき)だそうで、お不動さんの鎮座(ちんざ)されますこの森は、きっと居心地(いごこち)が良いに違いない。
常に、木の陰や岩陰から私たちを見守って『幸』と言うお土産を授けて下さっているにちがいない。
しあわせの気の森(道の駅平成裏山の森)
住 所:岐阜県関市下之保2545(道の駅平成裏山の森)
アクセス:道の駅平成から徒歩約2分