『しあわせの気の森』と白ヘビ(町)|武儀の語り草 -昭和・平成編-
杉や檜の香る山。その昔、渇水続きにみまわれた。
不作に喘ぐ農民たちは、山頂の小さな神の祠に祈り続けているとき、不思議にも水の流れを見つけた。水路を開き田畑を起こし人々は元気づいた。
時が経ち宇宙の「気」と、森の「木」が重なり合って、『しあわせの気の森』と命名された。「気」が「地中」に溶け入ったのか?白へびさまが目をさました。
神の祠からお招きした不動明王さま。その周りへ白ヘビが次から次へと顔を出した。
「白ヘビ写せば五万円」
人々が我も我もと集まった。
「あっ、今の白ヘビやなかった?」
「えっ どこどこ?」
「やっぱり。この森に白ヘビがでるんや」
三人の中学生がこんな会話をしながら通り過ぎたのが始まりだった。
祠を移す場所調べのため神主さんが岩間を突つき歩いた時も二匹も三匹も出て来たそうだ。
朝早う、散歩するじい様の前を長い白ヘビがニョロリニョロリと通り過ぎた。
「おうおう、お前も一緒に散歩かな」
またある時は、若夫婦が拝殿横の草むらに、今脱皮したばかりと思われる淡い肌色の白ヘビがうごめくのを見かけた。などなど、白ヘビの話題は後を絶たない。
古来より蛇は、脱皮をくり返すことから不老不死の聖なる生き物と言われる。田んぼや畑の害虫を食べたり、沢山の卵を産むことから、豊穣や子孫繁栄の象徴として崇拝されて来た。
中でも、白ヘビは、国を守ったり多くの福を招くとか言われている。
また、長い間、餌を食べなくても生きて行ける生命力があるとも言われて崇められて来た。目はルビーのように赤く、体は白磁器のように白く、その姿はとても神秘的だそうで、お不動さんの鎮座されますこの森は、きっと居心地が良いに違いない。
常に、木の陰や岩陰から私たちを見守って『幸』と言うお土産を授けて下さっているにちがいない。
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